大日本印刷(DNP)の選考対策情報

この記事について

大日本印刷株式会社(DNP)の新卒向け企業研究情報です。事業内容から就職難易度、インターン・選考情報、企業の今後の展望に至るまでを網羅してご紹介。

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目次

このページに記載の内容は2021年卒時点の情報を基にしています。

最新の情報とは異なる場合がありますので、必ず企業ホームページ等をご確認ください。

企業概要

大日本印刷(DNP)は世界最大規模の総合印刷会社です。
国内においては、凸版印刷に次ぎ2位の企業規模を誇ります。

競合との比較

大日本印刷と凸版印刷を売上高で比較した図が上のものになります(各社の2019年3月期決算短信より)。
情報コミュニケーション分野においては大きな差を付けられているものの、その他の「生活・産業」「エレクトロニクス」分野は僅差です。

また、「清涼飲料」という凸版印刷にはない分野を持っていることが特徴でしょう。
各セグメントの事業内容は後述します。

将来性

画像引用:日本印刷産業連合会

国内のペーパーレス化に伴い、印刷会社の先行きを不安視する就活生も多いかと思います。
実際、印刷産業の出荷額は1991年をピークに減少を続けており、2017年度は5兆2378億円と最盛期の6割まで衰退しており、復活の兆しも見えていません。

そのため、大日本印刷では出版業に縛られない事業展開を行っています。
DNPが行っている現在の事業展開について、次項からご説明します。

事業の多角化

大日本印刷は、「情報コミュニケーション」「生活・産業」「エレクトロニクス」「清涼飲料」の4セグメントに大分される事業分野を持っています。
そして、その売上高割合と営業利益割合はそれぞれ上のグラフのようになっています(2019年3月期決算短信より)。

DNPと聞いて皆さんが思い浮かべる出版事業は「情報コミュニケーション」分野に含まれますが、その割合は半分にも満たないことがお分かりいただけるかと思います。

さらに、営業利益を見たとき「エレクトロニクス」分野が非常に大きな割合を占めています
左右のグラフを対比したとき、エレクトロニクス分野の売上高営業利益率が非常に優れていることが分かりますね。

それでは、それぞれのセグメントの事業内容について簡単にご紹介します。

情報コミュニケーション

皆さんご存知「印刷・製本」は勿論のこと、IT技術を上手く活用した事業を行っていることが特徴です。

たとえば「情報セキュリティ事業」というところで、金融市場向けにICカードの製造・発行やBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)を行っています。
皆さんが使っているクレジットカードのような非接触型ICカードにおいて、DNPは国内シェアNo.1を誇っています!

他にも「honto」というハイブリッド型総合書店を運営するなど、従来の出版業とテクノロジーの進化で相乗効果を生み出せるようなビジネスを手掛けています。

生活・産業

「包装事業」が代表的です。
食品・飲料・日用品・医療用品のパッケージングを行っており、保存性や耐久性が強みです。

(画像引用元:DNP

また、植物由来性のバイオマテックパッケージを提供することで高い環境調和性を実現しています。
従来のパッケージに比べ、消費する石油量や温室効果ガスの排出量を削減しています。

他に、「アートテック」という外壁/外装建材を販売しており、たとえば木目調のような意匠性の高い建材として広く活用されています。

エレクトロニクス

ディスプレイ関連事業、電子デバイス事業が挙げられます。

たとえば、印刷会社としての強みを生かした高い色再現率を誇る光学フィルム製品の製造を行っています。

他にも、イベント会場等で用いられる透明スクリーンの開発を行っています。
今後はスマートハウス等透明スクリーンの活用機会が今まで以上に増えそうですから、非常に今後が楽しみな分野でもあります。

清涼飲料

関連会社の北海道コカ・コーラボトリング株式会社が、北海道を事業エリアとした清涼飲料水販売を行っています。

企業方針

https://www.dnp.co.jp/corporate/philosophy/

DNPグループ21世紀ビジョンに基づき、次の4つの成長領域を軸に事業拡大を目指しています。

  1. 知とコミュニケーション
  2. 食とヘルスケア
  3. 住まいとモビリティ
  4. 環境とエネルギー

たとえば「環境とエネルギー」で言えば、省資源・省エネな製品の提供を通じて社会の持続可能性に貢献する、といった感じですね。
上記URLにそれぞれの軸について詳細な説明がありますので、これを元に「DNPで何に貢献し、その結果どういった価値を生み出したいのか」を語れるようにしておきましょう。

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採用情報

インターンシップ優遇

あり

事務系向け1dayインターンシップと技術系向け2weeksインターンシップが開催されています。

1dayインターンシップは選考過程における優遇はありませんが、企業理解および志望度アピールに活用できますので、興味があれば参加しましょう。
書類選考のみで参加できるためコスパも高いかと思われます。

2weeksインターンシップは、実務体験型の内容となっています。
1dayより深く企業理解ができるうえ、優秀者は本選考過程においても一部選考が免除されます。

就職難易度

★★★☆☆(3/5)

過去3年間は264人、213人、160人の採用でした。
事務系総合職・技術系総合職・デザイン系総合職の3コースに分かれているため、自分のやりたい事に最も関連した職種で応募しましょう。

関連コンテンツ

DNP事件

https://www.zenkiren.com/Portals/0/html/jinji/hannrei/shoshi/00173.html

労働法の有名判例です。

「陰気だから」という理由で採用内定取消した学生に訴訟を提起され、結果不当な内定取り消しであったとの判決が下りました。

最高裁判決が昭和54年と大昔の事件ではありますが、過去このような事件があったということは知っておくべきでしょう。

2007年大日本印刷情報漏洩事件

https://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/03/12/15047.html

2007年、業務委託先社員の情報無断持ち出しにより863万件の個人情報が流出したという事件です。

先のDNP事件といい、こうした不祥事が多い企業であるだけにコンプライアンス意識を強く持つことが要求されるでしょう。

年収など

従業員情報

  • 従業員数:10757人
  • 平均年齢:42.2歳
  • 平均勤続年数:18.6年
  • 平均年収:726.0万円

セグメント別従業員数

  • 情報コミュニケーション:5837人
  • 生活・産業:1649人
  • エレクトロニクス:899人
  • 全社:2372人

(第125期有価証券報告書より)