【22卒】年間休日183日!?未来工業の企業研究・選考対策

この記事について

年間休日180日超の超ホワイト企業として知られる「未来工業」。同社を目指す新卒就活生向けに、事業内容、業績推移、将来の展望などの企業研究情報や、それらに基づいた志望動機の組み立て方、面接対策などを公開しています。

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目次

企業情報

概要

画像引用:大江電機(株)

東海道新幹線「岐阜羽島」駅からほど近い場所に所在する「未来工業株式会社」。
過去には年間休日183日(含年休40日等)としてメディアにも取り上げられたことがある企業です。
年間休日に限らず社員を大切にする風潮が色濃く出ている一方で、ニッチ市場においてながら商品も高シェアを獲得しており、様々な面で魅力的な企業です。

本日の記事では、そんな未来工業についての企業研究や、それを基にした選考対策情報をお届けします。

基本情報

社名未来工業株式会社
創業1965年8月17日
資本金70億67百万円
売上高(連結)290億円
純利益(連結)22億97百万円
従業員数(連結)1221名

企業研究

電材・管材をメインに取り扱う

未来工業が取り扱う主な商材は、「電設資材」や「管工機材」です。
それぞれのセグメントについて見ていきましょう。

電設資材

電設資材とは、その名の通り「電気設備」に用いる設備のことを指します。
電気設備とは、スイッチやコンセント、配線、電線、ブレーカーなどなど、電化製品を使用する上で欠かすことができない製品群のことであり、その構成部品を製造・販売しているということですね。

御存知の通り昨今はデジタル化が進んでいることから、何をするにも電気が無ければどうしようもなく、その上電気自動車など従来電気を使わず済ませていたことまで電気を使うようになっており、未来工業の活躍の機会は日増しに増加していると言えるでしょう。

たとえばスイッチボックスで国内シェアの8割前後を獲得するなど、目立たない業界ながらも未来工業は電設資材業界で確たる地位を築き上げています。

管工機材

管工機材は、こちらもその名が冠するとおりですが、例えば給排水関連設備の資材(継手や通気弁など)をはじめとした部品を取り扱っています。

未来工業で特筆すべき点は、電設資材・管工機材ともに商品のラインナップが非常に充実している点です(公式ホームページに掲載されているカタログをご覧下さい)。
いずれの機材も様々な条件下で使用されていることから、顧客のニーズもそれ相応に幅広になっているということでしょう。
そうしたニーズに臨機応変に対応できるという点で、未来工業が顧客重視の企業体質を持っていることが分かりますね。

配線器具・その他

これらのセグメントは関連会社の事業範囲ではありますが、参考までに知っておいても損はないでしょう。
「配線器具」セグメントでは関連会社の神保電器が照明器具等のスイッチなどを、「その他」セグメントではミライコミュニケーションネットワークがデータセンター事業を行っています。

私は特にデータセンター事業が高い将来性を秘めていると考え注目しています。
岐阜県という土地柄、南海トラフ地震のような災害に見舞われた場合のリスクが心配な点では有りますが…。

競合他社

事業内容について確認した上で、事業範囲が競合する企業についても知っておきましょう。

電設資材

電設資材分野における主だった競合企業として、上場企業では「パナソニック」が挙げられます。
しかしながら既に説明したとおり、未来工業はニッチ分野で幅広い商品ラインナップを揃える上、商品の独創性にも富むことから一部が競合しているに過ぎません(PF管-合成樹脂製可とう電線管など)。

非上場企業ではケーブルラックやパイラックに強みを持つ「ネグロス電工」が代表的でしょう。

管工機材

管工機材分野においては、「森永エンジニアリング」などが挙げられます。

森永エンジニアリングはドルゴ通気弁で日本初の建設大臣認定を受け、同商品でトップシェアを誇る企業です。
同社は森永乳業のグループ企業であり、食品プラントなどをメインで手掛ける企業ですから、一部商品で競合するに留まります。

いずれの分野においても未来工業の製品ラインナップがかなりニッチ分野に偏っていることから、完全な競合は存在しないと言えるでしょう。

未来工業のホワイト経営

未来工業が最も特異な点は、その企業方針にあります。
同社の企業方針は創業者である故・山田昭男氏の定めたところが多く、今後の経営陣に受け継がれるかの分かれ目にあるでしょう。

この項目では、メディアで取り上げられる同社の「ホワイト経営」についてご説明します。

成果主義禁止、ノルマは一切なし

未来工業では「社員を信じてやれなければ、誰も付いてこない」という考えから、ノルマなど成果を強制するような仕組みを撤廃しています。
こうした仕組みにより、社員は「その信頼に応えなければ」という考えに至り、ノルマが設定されていたとき以上のパフォーマンスを発揮できるようになるようです。

改善提案で500円ボーナス

どんなに些細なことでも、仕事に関して改善提案をすることで500円のボーナスをもらえ、内容によっては更に査定ボーナスが上乗せされます。

社員1人1人が考え考えを提示できるインセンティブが整っているという点でも、「上司の命令が絶対」な旧来の日本企業とは一線を画しています。

有給含まない年間休日は140日

有給を含んだ年間休日が120日~130日程度の会社もあるなか、未来工業は有給休暇を含まずとも140日に達しています。
ここに、通常の企業よりも多い年間休日数(最長40日)を含めれば、他社より年間休日総日数は2ヶ月か、下手をしたら3ヶ月ぶんも多い計算になります。

これは「仕事だけではなく、休日を費やせる趣味を持ったほうが労働効率は上がる」との社長の考えに基づいた方針だそうで、実際、休日数を増やすことによって労働効率は目に見えて改善されたそうです。
メリハリをつけて仕事をすることがいかに大切か、ということがよく分かります。


ほかにも、「間接部門の縮減」など日本人なら誰でも1度は感じたことがあるであろう「会社内のムダ」を削減することにより、少しでも利益を社員の給料に反映しており、社員重視の社風が見てとれます。

業績推移

売上高・営業利益

未来工業の業績は上図のようになっています。
売上高は2017年度に底を着いて以来回復傾向にあり、2020年度には過去6年間で最高の売上高を計上しています。

営業利益は毎年40億円前後で安定的に推移しています。
特に注目すべきは営業利益率の高さで、11.5%ほどを安定的に推移しており、高い年では12.5%にも届く勢いです。
例えば先程類似企業として例に挙げたパナソニックの営業利益率は3.5%ほどであり、その他の製造業系企業を見ても平均は6%ほどであることから、未来工業が利益率の高い商売をしていることがよく分かります。
先に挙げたような「高いコストカット意識」の賜物と言えるでしょう。

また、グラフには載せていませんが、コロナショックで多くの企業が巨額赤字を計上した2021年3月期のQ1決算においても、未来工業は減収減益ながらしっかりと黒字を確保しています。
(参考:FY2020Q1=売上高9319百万円・営業利益836百万円に対し、FY2021Q1=売上高8794百万円(▲5.6%)・営業利益753百万円(▲10.0%)。)
10年に1度の大不況であるコロナショックの渦中にありながら、しっかりと利益を確保しているのは流石ですね。

自己資本比率

「企業の安定性」という側面からは、自己資本比率に着目してみましょう。
こちらにおいても未来工業の優良企業ぶりが伺えます。

自己資本比率とは、総資本に占める返済不要な資本の割合を示す数値のことで、高ければ高いほど安定した経営が見込まれます。
基本的に40%あれば十分、60%あれば非常に優秀な経営をしていると評価されますが、未来工業においては驚異の80%前後を例年キープしています。

2021年3月期においては手元資金の確保を重要視したのか、Q1において前年度末の75.6%から76.5%まで自己資本比率が上昇しています。
利益剰余金がコンスタントに増加していることからも、盤石な財務基盤が整っていることが量り知れます。

将来性分析

ここまで見た情報をもとに、未来工業の将来性について私見ながら分析してみた結果、「将来性は非常に明るい」と評価できると感じました。

営業利益が急伸している所謂「成長企業」では無いながら、業績は非常に安定的であり、太く長く勤めるには最高の企業です。
また、本業一本ではなく、データセンター事業など新規事業への投資も怠っておらず、リスクヘッジについても考えられている印象を受けました。

何より、「企業としての将来性」のみならず、「従業員の将来性」についても会社主導で考えられているのが評価ポイントです。
リストラ断行などにより生き延びている、いわゆるゾンビ企業は世の中にも数多いですが、未来工業はそうした会社とは正反対の路線を貫いていますからね。

長く1つの企業に勤めたいならば、業務内容さえマッチすれば未来工業は非常に優れた企業かと思います。

(画像:Yahoo!ファイナンス)

就活とは関係ありませんが、企業運営の安定性は株価を見ても推し量ることが出来ます。
2020年3月のコロナショックにより未来工業の株価は一時的に大きく落ち込んだものの、4月にはほぼ全値戻しする形となっています。
2020年8月現在、コロナショック以前の株価を取り戻した企業は(ITや通信などグロース銘柄を除いて)数少なく、企業の安定性が投資家にも高く評価されている証左とも取れるでしょう。

選考対策

未来工業の新卒採用人数は例年5名~15名ほどであり、枠が非常に限られています。
一般的に名の知れた企業ではないことから採用倍率はそこまで高くないものと予想されますが、それでも採用難易度はそれなりに高いと思われます。

この項目では、今まで本記事でご紹介した内容を踏まえた上で、未来工業の選考を突破するために必要なテクニックなどをご紹介します。

志望動機・面接対策

未来工業は採用人数が少ないことから、「いかに自分が未来工業にとって役立てる存在であるか」ということを、学生時代のエピソードや志望動機に織り交ぜることが必須です。
そこで、「未来工業がどのような人材を欲しているか」ということについて中期経営計画から読み解き、そこから志望動機を逆算すると、「その会社が目指すポイント」と「そこに到達するために活かせるあなた自身の強み」をマッチさせることが容易であり、オススメです。
方法論についての詳細は以下の記事に記載してありますので、読むことをオススメします。

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電設資材など日常生活とは関わりのない商材を扱っているのが未来工業ですから、志望動機を組み立てる難易度は非常に高いでしょう。
エントリーシートには志望動機を直接訊くような設問は有りませんが、面接までには何らかの答えを用意しておくことが必須かと思われます。

経営戦略

同社は「常に考える」というシンプルながら奥深い企業理念のもと、ユーザー第一の製品開発やサポートを実現すべく経営方針を立ててます。

より具体的には、

  • 絶え間ない新製品の開発
  • ユーザーに対する迅速な対応
  • 社員の自主性及び創造性の重視
  • 地域社会への貢献

こういった要素から自分が貢献できそうなものを探し出し、それを根拠付けるエピソード(「何故貢献できるのか?」)を添えてやれば「志望動機」・「入社してからやりたいこと」を訊かれてもそつなく答えられるようになるでしょう。

・参考:第55期 有価証券報告書

企業研究をより深める

当サイトの企業研究記事は、主に企業が発行する決算短信や有価証券報告書、業界専門紙、信用調査会社のレポートなど信用できる情報源を基に分析・公開しています。
しかし、決算短信や有価証券報告書などに記載されている内容をすべてまとめているわけではありません。
ご自身でこれらの資料を読む力をつけておくことで、より深い企業研究が実現するかと思います。
決算資料の読み方は下記記事にてまとめていますから、ぜひこちらを参考にご自身なりの企業研究方法を確立してみてくださいね!

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インターンシップ

未来工業はインターンシップを開催しておらず、本選考が企業との初の接点となります。
未来工業自身が「自分で考え行動できる」人材を求めていると明言しているように、企業研究や社員訪問などを行うことにより、十分な企業理解を自分の力で達成することが必要不可欠でしょう。