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目次
はじめに
就活を始めたばかりの学生にとって最初に訪れる関門、それが適性検査です。
基礎学力がある学生であればほとんど対策することなく通過することができますが、そうでない学生は腰を入れて取り組まなければなりません。
更に厭らしいのが、ひとくちに適性検査と言ってもその種類は多岐にわたり、それぞれ別個の対策方法が存在することです。
本記事では、ネット上にほとんど情報がない玉手箱系列のC-GABについてご紹介します。
C-GABとは?
画像引用元:立川テストセンター
C-GABは、日本SHL社が提供するテストセンター形式の適性検査です。
日本SHL社はWebテスト「玉手箱」を提供している会社であり、C-GABにおいてもほぼ類似の出題が為されます。
一度でも玉手箱を受験したことがあるならば、C-GABも取っつきやすいかもしれません。
C-GABの特徴
基本的に玉手箱を踏襲したテストサービスですが、一部相違点もあります。
それぞれについてご説明します。
玉手箱と共通の特徴
- 同じ形式の問題をひたすら解きまくる
- 回答時間がとにかく少ない、SPIの比ではない
玉手箱と異なる特徴
- 計算機を使うことができない
計算機を使うことができないのが、C-GABの最大の特徴であり、難易度を上げているゆえんです。
玉手箱は計算機さえ有ればどうとでもなる試験ですが、C-GABはそうではありません。
非言語分野の回答時間は玉手箱の1.5倍~2倍を想定しておいたほうが良いでしょう。
C-GAB受験の流れ
前日まで
テストセンターですから、事前にWeb上で受験予約を行います。
SPIテストセンターほど人気のある試験では無いものの、締め切り直前に予約を行うと座席を確保できない危険性があるので注意!
受験予約後、自宅で事前に性格検査を受験します。
ここまでは殆どSPIと同じですね。
当日
試験会場到着後、署名と顔写真撮影が行われます。
これらのデータは受験企業に提出されるため、服装には気をつけましょう。
オフィスカジュアル、もしくはスーツが無難です。
その後、徹底的に身体検査を行なった後、試験会場で問題に回答します。
終了後、終了時刻を自筆で記入し終了です。
C-GABの出題形式
玉手箱にはIMAGES形式など複数の問題種別がありますが、C-GABは以下の形式で固定のようです。
回答はページ一番下に記載しています。
言語
15分で32問の問題に回答します。
問題は1長文につき4問で、全部で8個の長文が出題されます。
次の文を読み、続く設問それぞれについて、以下のA、B、Cのいずれに当てはまるか判断し、その記号を1つ選びなさい。
A:本文の内容から明らかに正しい、または正しい内容が含まれている。
B:本文の内容から明らかに間違っている、または間違った内容が含まれている。
C:本文の内容からは、正しいか間違っているかは判断できない。
かつて、社会の側に安定した価値の物差しがあった時代には、時々の場の空気や気分などによって、個々の評価が大きく揺らぐことはありませんでした。だから、周囲の人びとによる一時的な評価を過剰に気にかけたり、それに翻弄されることも少なかったといえます。場合によっては、「我が道を進む」と孤高にふるまうことすらできました。社会の物差しを自らの内側に取り込み、それを自分の物差しとすることで、自己肯定感の安定した基盤を確保できたからです。また、そういった支配文化に違和感を覚えていた少年たちも、対抗文化の物差しを自らの内面に取り込み、それを自分の物差しとすることで、自己肯定感の安定した基盤を確保することができました。いずれにせよ、自分が属する文化の正当性に裏づけられたジャイロスコープ(回転儀)が自分の内部で作動していたので、それを支えに一人で立っていることも容易だったのです。
しかし、人びとの価値観が多元化し、多様な生き方が認められるようになった今日の社会では、高感度の対人レーダーをつねに作動させて、場の空気を敏感に読み取り、自分に対する周囲の反応を探っていかなければ、自己肯定のための根拠を確認しづらくなっています。いわば内在化された「抽象的な他者」という普遍的な物差しが作用しなくなっているために、その代替として、身近にいる「具体的な他者」からの評価に依存するようになったのです。
今日の若い世代が、ケータイの「圏外」表示に強い不安を感じ、友達関係から阻害されることを過度に恐怖するのは、このような理由によるところが大きいと思われます。身近な人間から受ける個別の評価が圧倒的な力を持ち、そのために人間関係の拘束力がかつてよりも大幅に強まっているのです。KYという言葉は、まさにその生きづらさを象徴しているように思われます。
1.支配文化がなくなったことで、人間関係の拘束力が強くなっている。
2.今日の若い世代は、ケータイが無ければ自己肯定感を確保できない。
3.人々の価値観が多元化し、今日では自己肯定のための根拠を確認できなくなった。
4.普遍的な社会の物差しは、今も昔も存在していない。
非言語(計数)
15分で29問の問題に回答します。
問題はすべて図表の読み取り問題です。
次のグラフはX県の魚介類の輸入量・輸出量を5年分集計した物である。
この図表を見て、次の問に答えなさい。2013年の貝類の輸出量を1と置くと、2009年の貝類の輸出量は何と表せるか。もっとも近いものを次の選択肢から選びなさい。
- 0.91
- 0.96
- 0.83
- 0.99
英語
10分で24問の問題に回答します。
1長文あたり3問の問題が出題され、計8個の長文が出題されます。
With completing the first term in the Constructed Self class, I was able to benefit from a variety of new things from the class, as well as refresh my memory on things that I already knew, just needed a reminder about.
The biggest hurdle in the class for me was time management, as I am a procrastinator and always have been, so completing assignments on time was and still is a challenge for me. I have not come to a full solution to this problem yet, but I did make changes in my life as to how I can manage time management. I found that it was easier for me to focus on homework if I was outside my dorm room, because when in my dorm, I would usually mess around on the internet or take naps. I don’t think realistically I will get over procrastination anytime soon, but I can manage it.
The highlights of the course for me would probably be the creative portion of the exploration paper. I enjoy expressing myself through art more so than I do in any other medium, so it was fun to be able to take my thoughts and feelings and turn them into a painting.
Q1. What did he earned other than new things in the class?
- Brushing his knowledge up
- Marshaling his significant ideas
- Teaching his memories to others
- Refreshing his mental condition
Q2. Why could he not concentrate on his assignments on his dormitory? Because…
- There are numerous enticements.
- He did not have much time enough to afford to deal with his assignments.
- He prefer to walk around outside his dorm room.
- He did not take enough rest to concentrate on it.
Q3. What did he enjoy especially on his class?
- To realize that he can draw art more than he had expected.
- To do his best on doing preps.
- To express himself in his autobiography.
- Pouring his soul out on his creations.
C-GAB突破のコツ
C-GABは、ただでさえ時間がない玉手箱を更に時間的にキツくした試験です。
言語分野では普段から活字慣れすることで読解速度を上げること。
計数分野では電卓に頼らない計算速度を手に入れること。
また、文章題を読み間違えないようミスなくこなす力を身につけること。
英語分野では、速読力を上げること。
これらは一朝一夕で付く能力ではありませんが、最も効果的な対策方法でしょう。
また、C-GABに限らず言えることですが、誤謬率を気にしながら回答を心がけましょう。
32問全て解いても半分間違っているよりは、25問しか解けていないけど5問しか間違えていない方が正答率・誤謬率ともに上です。
さらにいえば、時間が短いゆえ「パニックに陥りやすい」のもC-GABの特徴です。
C-GABの問題回答数・残り時間は画面右上に表示されますから、逐次確認しながら解き進めましょう!
C-GAB合格点目安
企業によって異なりますが、だいたい6割~7割取れていれば及第点、8割取れていればあらゆる企業で筆記は突破できるでしょう。
先にも述べたように、単純な点数のみならず誤謬率なども加味した合否判断が為されていると推測されます。
戦略的に問題を捨てることも視野に入れて、あなたがベストを尽くせるペースで問題を解いていきましょう!
C-GAB対策にオススメの本
C-GAB対策ができる書籍は非常に限られています。
「SPIノートの会によるWebテスト対策本」が、C-GABを制する上で最も効果的かと思われます。
先に述べたように、C-GABの合格点はけして高くありません。なぜなら周りの人も皆出来ていないからです。
それゆえ、1冊やるだけでも大きなアドバンテージを付けることができるでしょう。
志望度が高い会社であれば、書籍を使った適性検査対策をすることをオススメします。
例題の解答
(問題はオリジナルです)
言語
1.A
価値観の多様化により支配文化は無くなり、周囲の人々との人間関係に評価が拘束されるようになったことが本文中で述べられています。
2.C
ケータイの「圏外」に不安を感じることは言及されていますが、ケータイが無い場合のことは本文中に記述がありません。
よって、本文の内容から正誤を判断することはできません。
3.B
自己肯定のための根拠が確認しづらくなったことは述べられていますが、「できなくなった」とまでは書かれていません。
4.A
今の時代に普遍的な物差しがないことは明らかですが、昔の時代にも「対抗文化の物差し」が存在していることが述べられており、普遍的な物差しは存在しなかったと言えます。
非言語(計数)
正答:②の0.96
2013年:2930t、2009年:2826t。
よって、2826 ÷ 2930 = 0.9645…
英語
Q1: ①のBrushing his knowledge up
既に持っている知識を覚え直す、ブラッシュアップできたことが述べられています。
Q2: ①のThere are numerous enticements.
寮の自室にはインターネットや昼寝などの誘惑が多くあったことが述べられています。
Q3: ④のPouring his soul out on his creations.
絵画に自分の考えや感情をぶつけたことが楽しかったと述べられています。