【22卒】JUKIの企業研究・選考対策 | 工業ミシンで世界首位、世界の「衣」を支える

この記事について

工業用ミシンで市場シェアトップを独占し続け、世界中の「衣」を支え続ける老舗ミシンメーカー、JUKIの新卒就活生向け企業研究・選考対策情報を掲載中。JUKIへの就職を考えている方に知っておいてほしい情報を網羅しました!

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目次

企業情報

概要

ユニクロ、ジーユー、ZARA、などなど…。
皆さんにも馴染み深いアパレルブランドは数多くありますが、それらのブランドの商品を製造する上で、無くてはならないモノ。それは、ミシンです。
先に例に上げたようなファストファッションやアパレルブランドが台頭し衣服の大量生産大量消費化が進むことにより、工業用ミシンの需要は右肩上がりで伸びています。

今回紹介するJUKI株式会社は、工業用ミシンで世界トップシェアを誇る企業。
人類が人類として生活する上で無くてはならない生活必需品「服」を根底から支えるJUKIについて、就活生向けの企業研究情報や選考対策をお届けします。

企業情報

社名JUKI株式会社
創業1938年12月15日
資本金180億44百万円
売上高(連結)991億69百万円
純利益(連結)17億63百万円
従業員数(連結)5762名

(2020年3月1日時点。公式サイトによる)

企業研究

「衣」を支える:工業用ミシンで世界シェア

JUKIはアパレルやノンアパレル(靴や車の座席など)向け工業ミシンで世界トップシェアを誇り、そのシェアはおよそ30%となっています。
単純計算で服が3着あればそのうち一着はJUKIのミシンを用いて製造された、ということになります。
(JUKIのアパレル:ノンアパレル比率はおよそ6:4となっており、アパレル向けミシンが少し割合多めです)

なお、工業用ミシンの市場規模は2016年で約3000億円弱と、必ずしも大きいマーケットではありません。
しかしながら、衣服は今の所ミシンが無ければ効率的に製造できませんし、まさか衣服無しで社会生活を送ることもできませんから、小規模なマーケットながら確実なニーズが存在する、と言えるでしょう。
また、工業用ミシンの市場規模は2027年には4000億円ほどまで、およそ5.3%のCAGRで成長すると予測されています。ミシン=斜陽産業の印象が付きまといがちですが、工業用ミシン市場においては高成長率を誇る成長産業であることに注意が必要です。

ちなみに、工業用ミシン市場シェアにおいては同じく日本企業のブラザー工業が2位となっています。
ブラザー工業といえばプリンタやJOYSOUNDの印象が強いかもしれませんが、こちらも祖業はミシン。
当サイトでは既にブラザー工業の企業研究記事を公開していますので、こちらも一緒に読むことでJUKIとの差別化が容易になることと思います。

関連記事関連記事ブラザー工業の選考対策・企業研究情報読む

中国やアジア市場向けが主

JUKIの主な販売先はアジアや中国となっており、これら2地域だけで約50%を占めています。
世界2位のファストファッションメーカーであるファーストリテイリングの取引先工場リストを見てわかるように、アパレルブランドの衣服は大体ベトナム、バングラデシュ、インドネシアなどの東南アジア地域や中国で作られています。このことから、衣服製造のアウトソーシング先が中国および東南アジアに集中していること、JUKIもそれらの地域に強みを持つことがお分かりいただけるかと思います。

また、JUKIの販売高における国内比率はわずか20%に過ぎず、売上高の8割を国外で稼ぎ出すグローバル企業であることも理解できるでしょう。

表面実装機や自動倉庫メーカーとしても期待大

JUKIはミシンを作っているだけの会社ではありません。
関連会社の「JUKIオートメーションシステムズ」においては、表面実装機や実装部品の自動倉庫といったオートメーション関連製品も製造・販売を行っています。

こちらの事業が直近では急成長中であり、22年度には20年度の1.8倍まで売上高を成長させる見込みと報じられています。
特に中国を中心として半導体需要が旺盛であり、表面実装機やその周辺機器を含めたトータルソリューションを提供できるJUKIに引き合いが増加しているとのことです(参考)。

ちなみに、JUKIの産業機器売上高に占める中国の割合は約56.3%となっています。
2021年3月に開催された中国の全人代においては、2021年の経済成長率目標を6%超えとすると発表されています(参考)。これは今までの中国の成長率やアナリスト予想に比べれば保守的な数値であるものの、依然として中国の経済成長が続くであろうことは予想できますね。
中国の経済成長が継続する限り、売上の中国比率が高いJUKIの産業機器分野の成長にも期待できそうです。

業績推移

売上高・営業利益および営業利益率

JUKIは売上高1000億円前後、営業利益が46億円から90億円前後、営業利益率が4%から8%前後で推移しています。
市場規模3000億円の工業用ミシン業界において売上高1千億円を誇ることからも、JUKIのプレゼンスが理解いただけるかと思います。
また、メーカーの平均的な営業利益率が4%と言われる中、2020年度を除いて安定的に5%~8%と高営業利益率を記録している点もJUKIの優れた点と言えるでしょう。この高営業利益率には工業用ミシンの高付加価値化および生産工程のスリム化が寄与していると思われます。

ただし、2020年度は新型コロナウイルスの影響もあり前年度比で売上高が-29%と急減、営業利益も44億円の赤字を計上しています。
ただしクオーターごとに見れば新型コロナウイルスの影響は限定的であることが分かります(Q1で17億円の赤字、Q2で17億円の赤字、Q3で7億円の赤字、Q4で2億円の黒字と最終クオーターで黒字転換している)。
最悪期を脱したことは確かで、2021年1月に発表された通期決算において2021年12月期は20億円の黒字を見込むと発表したことからも、このことは伺い知れます。

JUKIのようなB2B工業製品メーカーは、工作機械業界のように業績が景気循環に非常に激しく左右されることが特徴です。
このことを深く理解するためには、業績が同じく景気循環に左右される工作機械業界で世界トップシェアを誇るDMG森精機の企業研究も併せて読むことをオススメします。

関連記事関連記事DMG森精機の企業研究情報読む

セグメント別売上高推移

次に、JUKIのセグメント別売上高の推移を見てみましょう。

JUKIのメイン事業は縫製機器(工業用ミシン、家庭用ミシン)であり、こちらの売上高が500億円から860億円ほどで推移しています。
米中貿易摩擦などによる景気後退に伴い設備投資需要が漸減し、縫製機器部門の売上高は減少傾向にあります。

しかしここで注目したいのが、先に挙げたチップマウンタや自動倉庫などの産業機器部門です。
2015年には200億円前後の売上高であった同部門は、2020年には売上高を432億円まで増加させており、5年で2倍の売上高となっています。
同社は2022年末までに産業機器事業の売上が1.8倍まで伸長することを見込んでいる、というのは先に述べたとおりであり、同事業は今後も急成長を遂げることが予想されます。

ミシンのJUKIから産業装置のJUKIに生まれ変わる日も遠くないかもしれません(新型コロナが収束するに連れ設備投資需要が回復し、縫製機器部門の売上高も回復基調になるものと予想されますが)。

なお、JUKIの中期経営計画においては、2018年度において工業用ミシンが売上高全体の59%を占める状態から、2022年末までにそれ以外の事業を伸長させることにより同事業の割合を50%まで圧縮することを目標としています。
中期経営計画を読むことによりJUKIの志望動機や入社してからやりたい仕事を組み立てることができるため、読むことをオススメします(勿論、当サイトにおいても後ほどご紹介します!)。

ROA,ROE,自己資本比率

経営の効率性を測る指標であるROA(総資産経常利益率)、ROE(自己資本当期純利益率)および財務の健全性を測る自己資本比率を見てみましょう。
ROAは-3.5%から7.3%、ROEは-13.8%から19.2%、自己資本比率は23.2%から32.3%の間で推移しています。

なお、参考までに日本企業におけるROAの平均は3%、ROEの平均は9%と言われており、自己資本比率は一般に40%有れば健全な事業運営が出来ていると判断されます(もちろん、業種により大きく相場が異なるため注意が必要です)。

再三述べたように、設備投資需要により売上高が左右されるため、JUKIは景気循環により好業績・悪業績のサイクルを繰り返す企業という認識が必要です。
こうした特性がある以上、ある程度の財務健全性を備えることにより不況期を耐えしのぐ準備が必要と思われます。しかし、JUKIの自己資本比率は30%前後で推移しており、日系企業の平均に比べると若干低い数値となっています。
2015年ごろには23%であったことを考えれば、だいぶ財務健全性は改善されていますが、今後も改善の余地があると言えるでしょう。

競合企業との比較

国内のミシンメーカーでは、ブラザー工業、蛇の目ミシン工業、ペガサスミシン製造などが挙げられます。
ただし、蛇の目ミシン工業は家庭向けミシンが主力であり、ペガサスミシン製造は環縫いミシン専業であるため、実質的に事業領域が競合していません。
そのため、家庭用ミシンおよび工業用ミシンの両方を取り扱うブラザー工業が唯一かつ最大の競合企業となるでしょう。

ただ、ブラザー工業も現在はプリンタ事業が主力であり、工業用ミシンの売上高は1割前後に留まっています。
そのため、国内企業において工業用ミシンに大きく携わりたいならば、実質的にJUKI一択ということになるでしょう。

ブラザー工業についての記事は下記にて既に公開していますから、一度読み比べを行うことをオススメします。

関連記事関連記事ブラザー工業の選考対策・企業研究情報読む

選考対策

志望動機・面接対策

志望動機は中期経営計画から逆算して立てると、「その会社が目指すポイント」と「そこに到達するために活かせるあなた自身の強み」をマッチさせることが容易であり、オススメです。
方法論についての詳細は以下の記事に記載してありますので、読むことをオススメします。

関連記事関連記事「志望動機」は中長期経営計画から逆算しよう読む

中期経営計画

画像はJUKI公式サイトより

中期経営計画では、「人々の幸せを実現し、社会に貢献する」「技術を創造し、進化させ、新しい価値を生み出す」という2つの企業理念を実現するため、6つの変革(6X)を踏まえた付加価値構造改革を掲げています。
これを要約すると、

  • 事業領域拡大および新規事業創出
  • 既存事業のテコ入れによる付加価値の最大化
  • 工業用ミシン以外の第二の柱を確立する

といったところになってくるでしょう。

中期経営計画から会社が目指す理想像を読み解き、自身の経験と結びつけた志望動機に落とし込むと「経営戦略上、企業が求める人材」と「自分が提供できる付加価値(ココ重要)」を両立できるのでオススメです。

Webテスト

JUKIのWebテストは、SPIとなっています。

SPIは時間勝負の試験ですから、数をこなして条件反射的に問題を解けるようにすることが通過への近道です。
逆に言えば、対策さえすれば誰でも通過できるのがWebテストですから、対策を疎かにして足切られてしまうのは余りにも勿体ないことです。

本を買って勉強するのも良いですが、当サイトでは完全無料でSPIの練習問題を多数公開しています。
下記リンクからジャンル別に問題を解くことができますので、ぜひご利用ください。

SPIの練習問題一覧

企業研究をより深める

当サイトの企業研究記事は、主に企業が発行する決算短信や有価証券報告書、業界専門紙、信用調査会社のレポートなど信用できる情報源を基に分析・公開しています。
しかし、決算短信や有価証券報告書などに記載されている内容をすべてまとめているわけではありません。
ご自身でこれらの資料を読む力をつけておくことで、より深い企業研究が実現するかと思います。
決算資料の読み方は下記記事にてまとめていますから、ぜひこちらを参考にご自身なりの企業研究方法を確立してみてくださいね!

関連記事関連記事就活生は有価証券報告書を読むと幸せになれる読む

インターンシップ

JUKIでは、夏に理系向け・2週間の長期インターンシップを開催しています。
インターンシップへの参加を通して企業研究を深めることができるほか、選考での優遇を得たり、自分がやりたい仕事かどうかの見極めができるかと思います。

2週間もの長期インターンは必ず選考に直結していますし、せっかく参加するのであればインターンシップを無意味に終わらせないようテクニックの引き出しを増やしてから臨むことをオススメします!
以下、画像をクリックすることで当該テクニックを確認できます。

「相手に伝える」:発表をストーリー立てる方法

プレゼン発表においては、いかに優れたアイディアを出そうとも、相手に伝えられなければなんの意味もありません。
この記事では、プレゼンを作成する上で、相手方に「何故そのアイディアを出したのか」「どのような効果が期待できるのか」といったことを順序立てて説明することについてご紹介しています。

「見た目勝負」:見づらいプレゼンは、そもそも興味を引けない

いかに優れたアイディアを出そうとも、小さな字で書かれた汚い発表資料では、理解しようとする意欲すら失せてしまうものです。
本記事では、「先ずは興味を持ってもらうために、最低限プレゼン資料作成で気をつけなければならないポイント」をまとめてご紹介しています。

他にも多数あります

上記のようなテクニックを、他にもたくさん公開しています。
インターンシップに限らず、選考過程のグループディスカッションなどでも活用できるテクニックがありますので、是非チェックしてみてください。
全てのテクニックへのリンクは下記記事にまとめています。

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