グループディスカッションは何分前に行けばいいのか?GD必勝法が「始まる前」に潜む理由

この記事について

苦手に感じる方も多いグループディスカッション。模擬練習など場数を踏むことも大切ですが、本記事では「練習無しですぐに使える」グループディスカッション通過テクとして、「誰より早く会場に着こう!」ということをお伝えします。グループディスカッションは何分前に会場に到着すればいい?と思っている方も必見!

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目次

はじめに

インターンシップ選考、インターンシップ本番、本選考、…。
就職活動におけるあらゆる場面で避けては通れない難関が「グループディスカッション」です。

慣れている人と慣れていない人では出来に露骨な差が生まれてしまい、それゆえに一度の失敗経験がトラウマになってしまうことも珍しくはないでしょう。
本サイトでは、グループディスカッションを通過するために有用なテクニックをお伝えしています。

本記事は、選考過程におけるグループディスカッションについての記事です。
特に、「グループディスカッションが始まる前」から、すでにグループディスカッションは始まっているということをお伝えします。

会話のイニシアチブを取ろう

一度も話したことがない人と、一度でも話したことがある人。
あなたならば、どちらのほうが話しかけやすいと感じますか?

大抵の場合、「一度でも話したことがある人」ではないかと思います。
それはグループディスカッションでも同じです。

グループディスカッション開始前の控室での会話こそ、グループディスカッション最初の関門です。
そこで積極的に会話の中心になることで、グループディスカッションでも会話を主導することができます。

選考開始20分前を目処に会場入りしよう

GDで手軽に存在感を放ちたいならば、確実に会場に一番乗りできる時間に会場入りしましょう。
その目安がだいたい20分前です。
経験則上、普通の学生は10分前~5分前を目安に会場に到着することが多いと思われます。

控室での会話を主導するためには、会場に一番乗りすることが一番の近道です。
後から会場に来ると、話題を振ろうにも「既に為された話題」を振ってしまうリスクがあります。
つまり、後に来れば来るほど受け身でしか会話が出来ないんですね。

一方で最初から会場に居ておけば、話す話題は何でも構いません。
積極的に話題を振ることで、「話しやすい学生」として周囲の就活生に認識してもらえることでしょう。

面接の場合は会場準備等がありますから、20分前に行くことには少々リスクがあります。
しかし、グループディスカッションならば大手を振って20分前に行くことをおすすめします。

オススメの話題

とはいえ、初対面の就活生と何を話せばいいのか分からない…という方もいらっしゃるかもしれません。
特に気負った話題選びをする必要は無いのですが、無難かつ話を広げやすい話題をいくつかご紹介します。

  • 出身県
  • 大学の所在地(大学名ではなく、「今日は何県からいらしたんですか~」等のほうがナチュラル)
  • 学部生か院生か、理系か文系か
  • 大学の学部やサークル
  • 交通手段
  • その会社を志望する理由
  • 他に見ている業界、企業
  • グループディスカッションのお題大喜利

就活の情報交換は話題が広げやすいのみならず、他の就活生も内心知りたいと思っていることが多いので、積極的に切り出すと喜ばれやすいです。
(その会社の社員に、他に受けている企業などの話を聞かれないように注意!)

インパクトを残したいなら、「電車の時間間違えて30分前に会場着いちゃいました!笑」とか言っておきましょう。

早く会場入りするメリット

早く会場入りし、他の学生との雑談に話を咲かせることで「話しやすい学生」として認知してもらえる、ということを先述しました。
それによるメリットを具体的にお伝えします。

  1. 他の学生の信頼を得られているので、自分の意見が採用されやすい
  2. 他の学生の信頼を得られているので、希望する役職を任されやすい(進行、書記、タイムキーパー等)
  3. 誰よりも早く会場入りし、その場で一番他の学生とのコミュニケーションを行っているため、他の学生の名前や特性が分かる

控室に面接官が居ることは稀なので、具体的にコミュニケーション力が高い等の評価を受けることはありませんが、間接的に多くのメリットがあるということを分かって頂けるかと思います。

それぞれの理由やメリットについて、簡単に説明します。

1.自分の意見が採用されやすい

この理由は、心理学用語でいう「ポジティブハロー効果」にあります。

ポジティブ・ハロー効果は、評価者が人材を評価する際に、ある特定の評価が高いと感じた場合に、別の項目も高くしてしまう現象である。また、ネガティブハロー効果は、評価者が人材を評価する際に、ある特定の評価が高いと感じた場合に、別の評価を低くしてしまうという現象である。

グロービス経営大学院より引用)

具体的にその経緯を三段論法的に説明すると、次のようになります。

  • AさんがBという提案を行った。その発言の正当性はどうなんだろう。
  • Aさんは控室で積極的に話を振っていて社交性がある。したがって、Aさんは優れた人材なのだろう(cf.可用性ヒューリスティック)
  • Aさんは優れた人材なのだから、Bという提案も優れたものに違いない。

以上のように、ポジティブハロー効果および可用性ヒューリスティックにより、心理的に発言の正当性が肯定されやすい状態を作出することができます。
もちろん、あまりにも意味の分からない提案をすれば却下されるでしょうが、選考程度のディスカッションならば特に問題ないでしょう。

2.希望する役職を任されやすい

1と同様、ハロー効果に依ります。
事前の会話を通して相手方の信頼を得ることで、「あなたにならば任せても大丈夫だろう」という状態を作出できます。

もっとも、他にアグレッシブな学生がいた場合役職の取り合いになる可能性もありますが、役職に付くこと以上にどうチームに貢献するかが大切です。
その場合であっても、「理由3」で述べる理由から、あなたの優位は変わりません。
即座に譲ることで一周回って思慮深さをアピールしても良いでしょう。

3.他の学生の名前や特性がわかる

他の学生の特性が分かっているのは大きなアドバンテージです。
たとえば内気な学生には頻繁に話を振って意見を仰ぐ、話が長い学生の主張を要約するなど、それぞれの学生の特性に合わせた気配りが格段にやり易くなります
グループディスカッションは、役職や結論そのものより「それぞれのメンバーがどのように話し合いに貢献するのか」を見られています。
したがって、個々人に最適な気配りができることは、評価点を上げる最高の方法と言えます。

逆に言えば、他の学生の特性がわかっていないのに進行役を買って出ることは、適切な気配りができないため大きなリスクになります。
あとからやってきた学生に司会進行を譲り、自分が「気配りができる裏リーダー役」として活躍することで、相対的にあなたを優秀に見せるテクニックも有効でしょう。

「グループディスカッションの下準備をする」という意味で、会場一番乗りにはやはり大きなメリットが存在していると言えるでしょう。

おわりに

本日は「グループディスカッション前からグループディスカッションが始まっている」ことをお伝えしました。
本記事の内容で特に押さえておいて貰いたい情報は次の3点になります。

  • 控室の会話を制しよう
  • 会場には遅くとも20分前には到着しよう
  • メンバーの特性を把握し、気配りによって話し合いの効用を最大化しよう

この3つさえ心がけていれば、多少他の要素で失敗しても余裕で挽回することができます。
小手先のテクニックより、本質的な部分で「あなたの有能さ」を見せつけ、グループディスカッション通過を狙いましょう。

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