【就活】SWOT分析とは?SWOT分析を使って議論の質を底上げしよう

この記事について

就職活動に限らず、情報は集めただけでは意味がなく、どのように活用するかが重要です。SWOT分析を活用することで、就職活動の鬼門とも言えるグループディスカッションを効率的に進めることができます。本記事では、SWOT分析の基本的な概念のおさらいから、実際の使い方・メリットをご紹介します。

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目次

ビジネスフレームワークの必要性


世の中には、「巨人の肩の上に立つ」という言葉があります。
偉大な先人の残した基礎に基づいてことを行えば車輪の再発明をしなくて済む、という意味ですが、これはグループワークにおいても同様です。
資本主義社会において、グループワークに似たようなことを人間はずっと繰り返し行ってきました。
その中で、ビジネスの世界において生み出された発明が、今回ご紹介するSWOT分析のような「ビジネスフレームワーク」と呼ばれるものです。
今回の記事では、ビジネスフレームワークのなかでもとくにSWOT分析について、非常に基礎的な部分、すなわちSWOTの各要素の紹介から、SWOT分析を活用した思考方法や、就職活動におけるSWOT分析の活用方法に至るまでご紹介します。
SWOT分析は、企業そのものが題材となっているグループディスカッションにおいて、非常に有効活用することができます。
特に、企業および業界知識をしっかりと下準備してから挑めば、議論のパフォーバンスを何倍にも底上げしてくれることでしょう。
*本記事は画像での解説が多めです。
適宜画像をクリックして拡大しながらお読み進めください。

SWOT分析の前提

3C分析を用いて企業と企業を取り巻く環境について情報を収集しておくと、SWOT分析を最大限活用することができます。
3C分析をご存知の方も、そうでない方も、下の記事で解説しているので是非おさらいしていってくださいね!
関連記事関連記事【ビジネスフレームワーク】3C分析とは?就職活動に活かす2つのメリットを解説!読む

SWOT分析の概要


SWOT分析では、まず内部要因(「強み」「弱み」)と外部要因(「機会」「脅威」)の4項目を洗い出します。
その上で、内部要因と外部要因をそれぞれ掛け合わせ、効用を最大化する方法を考える(クロス分析)ためのフレームワークです。
クロス分析を行うことで、情報を整理するのみならず、次の一手を考える上で有益なアイディアを出すことができます。例えば、

  • 強み×機会:企業がベストパフォーマンスを出せる分野。強みを活かして機会を逃さない
  • 強み×脅威:強みを生かして脅威に立ち向かう
  • 弱み×機会:弱みを克服することで、機会を掴みに行く
  • 弱み×脅威:企業のウィークポイント。相乗効果による最悪の事態を避ける方法を考える

SWOT分析は、外部要因に対応する上で自社のリソースをどのように有効活用すべきか考える上で有用です。
具体的に例を上げてSWOT分析を使ってみましょう。

結婚相談所事業における例

書きやすい題材がなかったので、本サイトで直近で企業研究情報を掲載した「IBJ(主要事業:結婚相談所・合コン仲介)」について、SWOT分析を行ってみたいと思います。
具体例については画像でご紹介していますので、文字が小さくて読めない場合はクリックして拡大してお読みください。

IBJについて、内部要因と外部要因を書き出してみました。
このように、内部要因では企業そのものが抱える内的な強みや弱み(課題点)を、外部要因では企業を取り巻く業界や市場の流れにおけるポジティブ・ネガティブ両面を書き出します。
このように、各要素につき思いついたポイントを幾つか書き出します。
その上で、各要素に書き出した内容を掛け合わせるクロス分析を行いましょう。

先程書き出した強み、弱みをかけあわせながら、どのようにしてチャンスやリスクに立ち向かっていくのか、という方針を立てます。
あいにくながら婚活ビジネス業界については全くの素人ですので、しょうもないことしか書けませんでした…(汗)
こういった事態を防ぐためにも、特に外部要因(機会、脅威)については時事に精通していると良いでしょう。
そのためには日常的にニュースを読み、志望業界に関するニュースを逐一把握すると良いですね!

SWOT分析を用いるメリット

以上、SWOT分析の概要と、具体例を用いたSWOT分析の例をご紹介しました。
ここからは、SWOT分析を用いることで一体何が便利になるのか?ということをご紹介します。

思考をまとめるのに役立つ

1点目に、SWOT分析を用いることで、ノイズ思考を排除することが可能です。
SWOT分析は企業と業界の全体像のみを材料にするため、企業全体の意思決定に不要であるミクロな情報を排除できます。

クロス分析により、ブレインストーミングが捗る

相互に連関し、かつ対概念である「強み」「弱み」「機会」「脅威」の4分野のみに絞ることで、連想ゲームのようにアイディア出しを効率化できます。
また、これらのという概念は非常に一般的であり、アイディアをひねりだすことが難しいというようなことは全くありません。
…このように、全く不要な情報を排除しながらも相互に連関する情報をまとめることができ、次の一手であるクロス分析への橋渡しが非常に容易です。
ディスカッションの明確な到達点が特に定まっていない場合には、SWOT分析を活用することで「何ができるのか」「何をしなければならないのか」を知り、順算的に到達点を求めてみましょう。

おわりに

本日は、SWOT分析とはなにか?ということについてご紹介した上で、SWOT分析を使う局面、メリットなどについてご紹介しました。
本記事でご紹介した内容を簡潔にまとめると、次のようになります。

  • SWOT分析は、企業の内側から「強み」「弱み」を、企業を取り巻く環境から「機会」「脅威」をまとめるためのフレームワークである。
  • SWOT分析は、上記の4要素を単にまとめるのみならず、「クロス分析」により次の一手を考える際に有用である。
  • SWOT分析を使うことで、連想ゲーム感覚でアイディア出しをはかどらせることができる!

本サイトですでに紹介した「3C分析」を用いて収集した情報を用いて、次に企業が何をすべきかを考える際に非常に役立ちます。
就職活動のみならず、就職してからも活用できる基本的なフレームワークですから、ぜひ概念だけでも把握しておきましょう!

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