住友金属鉱山の選考対策情報

この記事について

住友金属鉱山株式会社の新卒向け企業研究情報です。事業内容から就職難易度、インターン・選考情報、企業の今後の展望に至るまでを網羅してご紹介。

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目次

このページに記載の内容は2021年卒時点の情報を基にしています。

最新の情報とは異なる場合がありますので、必ず企業ホームページ等をご確認ください。

企業概要

非鉄金属業界国内4位、ニッケルと銅生産に強み

 

画像引用元:住友グループ広報委員会

住友金属鉱山は、現在の住友グループの源流企業とも呼ばれる企業で、別子銅山や菱刈鉱山をはじめ世界中に鉱山権益を有する非鉄金属企業です。
特に銅、金およびニッケルの生産に強みがあり、世界16位の銅生産量および世界5位のニッケルメタル生産量を誇ります。

いずれの材料も、世界中で使われているスマートフォンなど電子機械の製造に必要不可欠な素材です。また、世界中で需要があることから、まさに世界のモノづくりを支えることができる業界・企業であると言えるでしょう。
スマートフォン市場の成長鈍化など、関連業界の成長率に非常にあおりを受けやすい業界ではありますが、今後需要が尽きることはまず考えられません。

何をしている会社?

「非鉄金属」業と聞いても、馴染みがないかもしれません。
住友金属鉱山を例に、非鉄金属業界の事業モデルについてご説明します。

1. 資源開発

鉱山から鉱石を採掘します

住友金属鉱山では、国内では鹿児島県伊佐市の菱刈鉱山(金鉱脈)を、国外ではチリのシエラゴルダ銅鉱山、アメリカのモレンシー鉱山、ペルーのセロ・ベルデ鉱山など複数の国家にまたがって採鉱権益を有しています。

2.製錬

資源開発セグメントで採鉱した鉱石を金属に製錬します。

かつて隆盛を誇った別子銅山が位置する愛媛県新居浜市に製錬工場を有し、国内外で採鉱した鉱石を製錬することにより電気銅や金を生産しています。

他にも、国内で唯一電気ニッケル生産拠点を有しています。電気ニッケルは電気銅などとともに半導体に必要不可欠な素材であり、各産業界を根底から支えていると言えるでしょう。

3.材料生産

製錬したニッケルや銅を用いた材料の生産を行っています。

光通信に用いられる光アイソレータなどの生産を行っているほか、関連会社であるエヌ・イーケムキャット(株)では自動車向け排ガス浄化触媒の生産を行っています。

事業展開

住友金属鉱山の売上高およびセグメント利益は上図のようになっています(2019年3月期決算報告書より)。

売上高単体で見ると製錬事業が占める割合が高いものの、利益額で見ると資源および製錬がほぼ同じ額で横並びとなっています。
つまり、住友金属鉱山にとって製錬事業は「稼ぎ頭だが利益率は低い」、資源事業は「利益率が高い」事業であると言えるでしょう。

過去6年間のセグメント別利益を棒グラフ化すると、上記の画像のようになります。
資源事業や製錬事業は年度ごとに大きく振れ幅があるのに対し、材料事業は手堅くキャッシュを生み出せていることが分かります。

 

以上から、住友金属鉱山は3つの事業を軸に持っており、それぞれの事業が異なる特徴を有することが分かりますね。

同業他社との比較

住友金属鉱山と事業範囲が被っている会社には「三菱マテリアル」「JX金属」が挙げられます。
両社とも、銅を中心に非鉄金属業を営んでおり、住友金属鉱山と競合すると言って良いでしょう。

いずれの企業もチリにおける銅鉱山権益の確保など事業の展望は似たりよったりです。
(住友金属鉱山はカンデラリア鉱山等、三菱マテリアルはマントベルデ銅鉱山等、JX金属はロス・ペランブレス銅鉱山等。)

資源開発事業における差別化は難しいため、提供しているサービス内容や以下に述べる経営計画の違いなどを武器に企業間の差別化について分析しましょう。

企業方針

https://www.smm.co.jp/ir/management/plan/

住友金属鉱山の中期経営計画は上記ウェブサイトに掲載されています。

以下のURLから、競合企業である「三菱マテリアル」および「JXTGホールディングス(JX金属の親会社)」の経営計画を参照し、差別化を進めましょう。

三菱マテリアル:https://www.mmc.co.jp/corporate/ja/company/strategy.html

JXTGホールディングス:https://www.hd.jxtg-group.co.jp/company/system/plan.html

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具体的な方法については、上の画像をクリック!

採用情報

インターンシップ

2daysインターンシップや1dayインターンシップが開催されています。
2daysインターンシップでは、実際に別子銅山や菱刈鉱山を見学することができるほか、事業に関するグループワークを行います。

住友金属鉱山は非常に採用人数が少ないため、インターンシップで存在感を示すことが本選考においても有利に作用するでしょう。

就職難易度

★★★★☆(4/5)

採用人数が非常に限られる上、業界自体が就活生からの高い人気を誇り、非常に高い倍率が想定される企業です。

エントリーシート通過率は20%~42%と、書類選考の段階から非常にふるいにかけられる上、本選考も1時間の面接を3,4回実施する等、選考フローが非常に多い企業です。
本選考では、「学生時代頑張ったこと」を中心に、志望動機ではなく人柄を非常に深堀りされます。
しっかりあなたの魅力が伝わるストーリー構成を考えた上で選考に臨みましょう。

備考

営業やコーポレート部門は東京本社勤務になりますが、その他部門は新居浜市などの事業所や国外での勤務になるようです。
田舎暮らしや海外赴任に抵抗がある方にはオススメできません。

年収など

従業員情報

  • 従業員数:2395人
  • 平均年齢:43.9歳
  • 平均勤続年数:21.1年
  • 平均年収:819.5万円

セグメント別従業員数

  • 資源:190人
  • 製錬:739人
  • 材料:630人
  • 本社:836人

第94期有価証券報告書より。