コロナショックの22卒以降の就職活動への影響を考える

この記事について

昨年秋からCOVID-19が社会に甚大な影響を及ぼしています。それは学生にとっても対岸の火事ではなく、授業や就職活動など同じく煽りを受けています。仮にCOVID-19の早期収束が困難である場合、来年度以降の就職活動にどのような影響を及ぼすか、この記事では解説します。

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目次

はじめに

昨年秋からCOVID-19が社会に甚大な影響を及ぼしています。
それは学生にとっても決して対岸の火事ではありません。

個人的見解としては2020年度中の収束は不可能だと思っているのですが、仮にそうなった場合、来年度以降の就職活動にも大きな影響を及ぼすことに直結します。
その場合、楽観的な予測に基づいた行動は破滅をもたらしますから、しっかりリスクを認識した上ではやめの行動を心がけなければなりません。

本記事では、COVID-19が早期に収束しなかった場合に22卒以降の大学生に及ぼす影響を示します。
どういったリスクが有るのか、この記事を参考に認識した上で、今あなたが取るべき行動を振り返ってみましょう。

本記事では、「就活本番」(大学3年冬~大学4年)、「前哨戦」(大学入学~大学3年冬)に分けて、それぞれのリスクをご紹介します。

就活本番

まず、就職活動において「佳境」とも表現される、本選考における影響です。

採用予定人数の縮減

言わずもがなですが、来年度以降一部の業界では採用人数を縮減することが予想されます。

たとえば、国外に生産拠点を持ち、国内外で商品を販売するメーカーは代表的です。
生産過程に打撃を受けるだけでなく、需要も減退しますから、数年規模で新卒就職は厳しくなるのではないでしょうか。

その他にも小売、旅行、飲食など、5兆円規模にのぼるインバウンド需要を商機にしていた業界は軒並み大打撃を喰らいます。

COVID-19の影響を受け業績が悪化した企業は新卒を雇う体力を今この瞬間も削られています。

もっとも日本企業は外資系企業に比べると伝統的に内部留保が多いため、企業そのものが倒産する自体は中小企業を除いて考えにくいのが実情です。
しかし自社の売上改善に資金を回すべき状態下で、億単位のコストを払ってまで即戦力にならない新卒を採用する余力は無くなるでしょう。

また、インフラ業界を始めとする、採用人数縮減が軽微と考えられる業界の人気が急上昇し、激戦区になることも予想されます。

これらの様相は正しく「就職氷河期」と言っても過言ではないでしょう。

Web面接化

Web面接は慣れていないと挙動不審にも映るため、非常にやっかいです。

もちろんカンペを仕込めたり、交通費を考えなくてよいというメリットも存在しますが、それは飽くまで「Web面接に慣れてから」の話。
たとえば、対面の面接では「相手の目を見て話す」ことが重要ですが、Web面接では「画面上の相手の顔ではなくカメラを見て話す」ことが求められるように、Web面接と対面面接は勝手が全く違います

もしあなたがWeb会議システムを使った経験が浅いならば、必ず一度は知人の助けを借り、カメラ越しのあなたにどのような印象を抱いたかフィードバックを貰うことをお勧めします。

公務員試験の倍率急増

昨年度まで「売り手市場」と言われていたように、就職に関して楽観ムードが漂っていました。
そのため、公務員は比較的学生からの人気が薄い進路となっており、その倍率もたかが知れていました。

しかし、COVID-19の影響により、大企業であっても業績不振などの悪影響を被ることとなり、以前にも増して公務員の人気は高まることとなりました。

上のグラフは2017年から2020年にかけての大阪府庁の受験出願者数の推移を表しています。
21卒の場合、公務員試験の出願開始の直前にコロナショックに見舞われることになりました。
そうした「滑り込み」の状態ですら、減少傾向にあった出願者数は過去4年間で最大になりました。

これは、過去の不況時の流れを踏襲しています。
たとえばリーマン・ショック期においては、2008年度7倍弱であった国家公務員の倍率が数年後には14倍まで増加しています。

その流れと同様、22卒以降は数年かけて「そもそも公務員を志す」母数が急増することが考えられます。
今年度は「危機感を感じて取り敢えず出願した」ミーハー受験生が一定数存在することが考えられるため、そこまで危機感は大きくありません。
しかし、来年度はそうではない、まさに「死にものぐるい」の公務員志願者が今年度よりも更に増加し、非常に厳しい戦いを強いられることになるでしょう。

前哨戦

就職活動は「本選考」=「本番」ではありません

第一に、学生時代に何をやってきて、それを会社でどのように活かせるのかということはあらゆる会社で尋ねられる事です。
また、昨今の新卒就職市場においてはインターンシップが選考を兼ねるケースが往々にしてあるため、事前の下積みが非常に重要になっています。

そうした就職前哨戦がCOVID-19によりどのように影響を受けるか考えてみましょう。

学生時代に頑張れない

COVID-19の拡散防止の為、学生が「学生時代頑張ったこと」を積み上げることができなくなりました。

たとえばWebでサービス開発したとか、必ずしも対面することを伴わない「ガクチカ」もあるにはあります。
しかし、大学生に人気な「ガクチカ」の題材はまだまだ「アルバイト」「サークル」「海外留学」など、COVID-19の影響下で最も自粛を要請されるものばかり
学生時代頑張りたくても、頑張れる環境下に無い。だから、あなたを他の就活生と差別化する要素を創出できない危険性があります。

一方で、他の学生も頑張れない状況下だからこそチャンスでもあります。
今のあなたに出来る何かを探し出し、あなたなりに頑張ることをオススメします。

インターンシップ自粛の可能性

大学3年生向けに開催されるインターンシップは、その選考が大体5月~6月に実施されます。
また、その内容も「グループディスカッション」「面接」など、COVID-19の影響下では満足に行えません。

仮にWeb面接で選考を行ったとしても、インターンシップ本番は3密を網羅しています。

少なくとも2020年度は、従来の形態でインターンシップを開催することは困難でしょう。
そうなると、新しい形態でインターンシップを開催するか、もしくはそもそも開催しないことが考えられます。

先に述べたように、採用活動に資金をつぎ込む余力は企業には無いため、「開催しない」選択肢を取る企業も一定数出てくるのではないかと推察します。

インターン生を優先採用する流れの加速

インターンシップを自粛する可能性については先に述べましたが、あらゆる企業が自粛することも余り考えられません。
規模を縮小の上、開催する企業も出てくることでしょう。

そうしたケースにおいては、今まで以上にインターンシップで見つけた優秀な学生を青田買いする流れが加速することでしょう。

そうした状況に対応するために、あなたはインターンシップで誰よりも優秀と判断されるために努力する必要があります。
本サイトでは、「インターンシップで高評価を得るためのテクニック」を定期的に公開しています。
こちらも参考にしてください。

今までの「ノウハウ」が使えない

就活本番・前哨戦ともに、「今までのノウハウが使えない」というリスクを孕んでいます。

今までの就職活動は、たとえばOBの情報網を活用することで何とかなる側面もありました。
しかし、今までほとんどケースがなかったWeb面接があらゆる企業で採用されるなど、COVID-19は就職市場においても大きなターニングポイントとなりました。

ノウハウが使えないからこそ、自分や周囲の仲間と手探りで対策を講じ、選考に挑む必要があるでしょう。

最後に:あなたが取るべき行動

あなたが22卒以降で、就職活動に備える意思がある場合、まずは企業の動向を逐一チェックしてください。
来年度の採用はどうなるのか、インターンシップは開催するのか、…。

それを知った上で、採用枠が減るなら減るで構いません。
あなたを他人と差別化でき」、且つ「その企業で活用できる」経験を積みましょう。
今までの就職市場とは異なり、22卒以降はより戦略的に立ち回ることが必要になります。

打算的に動きましょう。