ES提出20社が普通?ESを出しすぎなのは自己分析が出来ていないからではないか

この記事について

大学生のエントリーシート提出数の平均は20社です。そして、提出数は年々増加傾向にあります。しかし、あなたは数を打つことに腐心するあまりエントリーシートの質がおざなりになってはいませんか。本記事では、就活における「数撃ちゃ当たる戦法」に警鐘を鳴らし、あるべき就活の姿を提示します。

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目次

はじめに

近年の就職活動市場では「エントリーシートは数十社出すのが当たり前」という風潮が非常に強いです。

もちろん落ちてしまっては元も子もないため数を打つ必要があることには合理性があるように一見思えます。
しかし、それを差し置いても手当たりしだいにエントリーシートを提出することが奨励される現状には違和感を感じえません。

本記事では、令和時代の就職活動に於いて「本選考で慌てて何十社もESを出すようでは手遅れ」ということをお伝えしたいと思います。

文系は30社、理系は20社にESを提出するのが普通?

上記画像はリクナビ掲載のものを引用・加工

リクナビ調べでは、文系のES提出数は平均29.6社、理系の提出数は20.5社となっています。

私の母校のキャリアセンターの方にご協力いただきES提出数の推移を調べたところ、年々提出数は増加傾向にありました。
これは、ESがインターネットを通して提出できるようになるなど、以前に比べて1企業あたりの選考にかかる手間が減ったことが大きな要因でしょう。

しかし、ここに大きな罠が潜んでいるということが、本日の記事でお伝えしたいことです。

本選考でESを出しまくる人にありがちな特徴

本選考の段階になってESを提出しまくっている人は、だいたい次のように大分されます。

  • 本気でやりたいと思える仕事がない(=企業理解・業務理解の不足)
  • 就活を運ゲーだと思いこんでいる(=提出しまくれば何処かに引っかかるという、前時代的発想。選考を受けないことが機会損失だと思いこんでいる)

本気で入社したい企業を見つける

適当に企業を見繕った企業に適当にESを提出するのは、あなたがその企業に入りたいと本心で感じていないからにほかなりません。
つまり、自分が何をしたいのか、という点で自己分析が不足しているから、ES無駄撃ちという暴挙に出られてしまうのです。

あなた自身の原体験に基づいた「やりたい仕事」を実現できる、「本気で行きたい」と言える企業を探してください。
重要なのは、「志望する根拠にあなた自身の原体験が存在」し、「自分の言葉でそれを語れる」ことです。

以下の記事で似たようなことを主張していますから、併せてお読みください。

関連記事関連記事志望動機は中期経営計画から逆算しよう読む

加えて、「やりたい仕事なんかねーよ!」と思うのは、仕事について何も知らないからです。
新聞を読んだりインターンシップに参加することを通じて、社会について、そして仕事について学ぶことをオススメします。

これに関連して、「やりたい仕事がハッキリしている学生は買い手市場でも強い」というテーマで記事を書いていますので、併せてお読みください。

関連記事関連記事22卒以降が買い手市場化における就活のためにすべきこと読む

実力不足の企業に入るのは運ゲーでも、就活は運ゲーじゃない

もし、あなたが倍率5000倍の企業に入社したい!と考えているのであれば、たしかに運に左右されることもあるかもしれません。
しかし、大抵の企業においてはそのような倍率はあり得ませんし、仮に有ったとしても高い倍率をかいくぐって入社した先には苛烈な出世競争が待っています。
無理して入ったエリート集団の底辺でくすぶるより、あなたがやりたい仕事で最高のパフォーマンスを発揮し頂点に上り詰めたほうが、人生の完成度は高いと思いませんか?
「受かるべくして受かる」企業に入るのが、長期的視点から見て最も幸せになれる選択肢です。
運に身を任せるのを辞め、大学3年の1年間くらい真面目に人生と向き合ってみても良いのではないでしょうか。

*「受かるべくして受かる」という言葉は、「誰でも受かる」企業のことを指していません。
あなたの人生や学生時代の体験を振り返ったとき、その企業で働くことの合理性を客観的に説明できる企業のことを指します。
それが、上の方で述べた「本気で行きたいと思える企業」です。

ESを出さないのは機会損失?

ESを片っ端から提出する人が言いがちな言い訳に、次のようなものがあるでしょう。

  • 「少ししかESを出さなかった結果、どこにも引っかからなかったら嫌だ」
  • 「たくさんESを提出するメリットはあっても、デメリットがない」
  • 「少ししか選考を受けないのは機会損失だ」

インターンシップへの参加が当たり前になった昨今、見ず知らずの会社に就活でアプローチすることは「今日出会ったばかりの人に養ってもらう」くらい無謀です。
インターンシップで優秀な成績を収めていない=補欠要員」の図式が出来上がりつつある今、本選考の段階になってESを乱れ打ちしたところで後の祭りです。

つまり、本選考で選考の数を打たないことが機会損失ではなく、インターンシップに参加しないこと、全力で取り組まないことこそ機会損失です。
今やインターンシップやセミナーを全く実施しない企業のほうが珍しいですが、大金をはたいてイベントを実施する以上、企業には必ず選考や青田買いの意図があるからです。
企業を選別する意味でも、本選考の布石にするためにもインターンシップに参加し、優秀だと評価されるべく行動することを強くおすすめします。

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  • 「数撃って面接練習できれば結果オーライじゃん!」

会社によって通過基準など違うに決まっているので、他の会社で通過した面接が常に通るとは全く言えません。
したがって、面接練習と言っても「声の大きさ」だとか、「相手の目を見て話す」といった初歩的な部分での対策ができるに留まります。

これらは、模擬面接などで十分対策可能です。わざわざESを書いてまでやる練習メニューではありません。

沢山エントリーしたとて、沢山通過するとは限らない

こちらは、記事冒頭に掲載したリクナビ調べのES提出数・通過数グラフの再掲です。
1~10社のレンジにおいて提出数と通過数の分布はほぼ一致していることがわかるかと思います。
一方で、31社以上提出している人においては、提出者の割合に比べ同数通過している人の割合が少ないです。

もちろん、多数ES出して結果的に数社しか通過しなかったという例もあるにはあるでしょうが、次のような傾向を想像することができます。

  • 少ないES提出数は必然的に1社に割く時間が多くなり、結果的に通過数が増加する
  • ES段階で乱れ打ちしても、必ずしも効果はない

大抵の場合において落ちるほうが難しいESの段階ですら上記のような傾向が見られるのですから、面接以降は言わずもがな、1社に割く時間を増やす必要があるでしょう。

おすすめのES提出数(本選考)

*以下の情報は飽くまで私が就活生の時に実践して上手く行った方法です。
絶対の成功を保証するものではないので参考程度にしてください。

6社

インターンシップなどでコネクションがある企業の中から絶対行きたい企業を6社選び、上位3社にリソースの7割をそこに注いでください
そして、残り3社に残りのリソースを割いてください。

「受かっても行かない」企業を持ち駒として持つためにエントリーするのは時間の無駄です。
そもそも、そんな不純な動機では本気で面接対策に挑むことなど到底できませんから、落ちます。
また、そんなことをしていては受かるはずだった第一志望も受からない、という事態に陥ってしまいます。

さらに言えば、仮にそれらの会社に行くことになった際、後悔するのはあなたです。
「転職すれば良いや…」と考えるかもしれませんが、新卒就職すら満足にできない人間が転職で成功するはずがありません。
「現役で大学受験に失敗した浪人生が、必ずしも志望校に受かるとは限らない」といえば、大学生の皆さんには伝わりやすいかもしれません。

本気で企業研究をして、本気で志望動機を考えて、企業が求めるエピソードを書けばESは先ず通ります。
ES通過率など、大抵の企業では半数を超えるからです。

そして、面接では本気で取り組んだ企業研究と自己分析を基に「あなた自身」を伝えれば良いだけです。
一次面接は社会常識がない学生を振り落とす試験、二次面接は仕事内容とのマッチングを図る試験、最終面接は企業風土と人柄のマッチングを測る試験です。
根拠を持って「本気で行きたい」と思えるのであれば、6社も出せば絶対受かります。

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おわりに

ここで、ダルビッシュ有さんのツイートを引用させてください。
これを敷衍すると、「努力は裏切らない」という言葉にかけて「努力の方向性を間違えれば努力は裏切る」になるのでは無いでしょうか。

就活とて例外ではありません。
受かる人は受かるべくして受かりますし、落ちる人は落ちるべくして落ちます
本選考の段階になっても「どこかに引っかかればいいや」という気持ちでESを乱れ打ちすることは、完全に努力の方向性を間違えています。

下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」という言葉がありますが、「下手」を自認しながら尚改善しないのは愚の骨頂です。ギャンブルです。
ダルビッシュ有さんのツイートで云う「頭を使う」ことで、希望の進路を切り開くことが出来るのではないでしょうか。

頑張ってください。