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目次
はじめに
皆さんは「リクルーター面談」をご存知ですか?
リクルーター面談とは、人事部門以外の社員と、カフェなど社外の施設で交流する面談のことを指します。
また、公然の秘密になりつつありますが、リクルーター面談はほとんどのケースで選考を兼ねています。
一方で、最前線で活躍している社員から情報を聞き出す数少ない機会であり、「良い評価」「有益な情報」の両方を獲得することが非常に重要となってきます。
本記事では敢えて逆の切り口から、「こんな質問をしていては高評価は得られない!」という質問を具体例を交えながらご紹介します!
前提知識
本記事は、上記事「リクルーター面談とは?合格するために必要なただ一つのコト」の続編記事となっています。
上記事をご覧いただいた上で本記事に目を通していただくと、より理解が深まるかと思います。
ぜひ併せてお読みください。
(画像クリックで新しいタブで記事を表示します。)
リクルーター面談で「良い質問」をするメリット
上記記事では、「良い質問をすることで社員からの高評価を得ることができる」ことをお伝えしました。
しかし、それ以外にもたとえば次のようなメリットがリクルーター面談には存在します。
- 仕事のイメージを具体化することで、「やりたい仕事」「キャリアプラン」を面接で語れるようになる
- 自分がその会社での仕事内容や社員の雰囲気にフィットするかを再確認でき、会社選びに役立てることができる
また、「良い質問」を考えるためには自分が持っている知識を整理することが必要不可欠ですから、業界に関する知識を整理整頓する機会になります。
知識の整理整頓ができていないと、面接などで緊張して「知っているのに話せなかった!」「上手く伝えることができなかった…」という失敗をしてしまう原因にもなりかねません。
いわば、リクルーター面談の事前準備と面談本番を通じて、「知識のインプット・再構築」「知識のアウトプット練習」の両方をこなすことが出来るということです。お得ですね!
悪い質問例
逆質問においてリクルーターの評価を落とすケースは大きく分けて3パターンに分類されます。
- 聞いたところで意味がない質問をする
- 事前準備が足りていない質問をする
- 質問数が足りていない
これらについて、それぞれ見ていきましょう。
聞いたところで意味がない質問
例
- ○○社の将来性はどうですか?
- △△業界って今後斜陽産業になりますか?
- 現場社員に聞く意味のない質問(経営方針などマクロな話題)
会社・業界の将来性、経営方針が「聞く意味のない」質問です。
まず、将来性に関する質問は4つの理由から「しないほうがマシ」と断言できます。
- 将来のことなぞ誰も分からないから
- 将来のことは分からないが、人に教えを請う前に自分なりに分析しておく必要があるから
- 「『将来暗いよ』と答えたら入社しないのかな?」という要らない疑念を抱かせることになるから
- 立場上、社員は会社の悪いところを殊更に喧伝できない上、それを無理やりさせるような質問は心象が悪化する原因ともなりかねないから
次に、経営方針が「聞く意味なし」と断言できる理由についてです。
リクルーター面談に駆り出される社員は入社3~5年ほどの新人が多く、会社についてミクロなことは分かってもマクロなことは分からないケースがあるからです。
その場合、社員からは当たり障りのない回答が帰ってくるだけでしょう。
改善例
将来性についてどうしても社員の意見を聞きたい場合、もしくは業界について調べたアピールをしたい場合は次のように工夫すると良いでしょう。
- △△業界について自分なりに分析した結果、将来××という方向性にシフトしていくと思います。業界の内側にいらっしゃる☆☆さんから見て、私の見通しについてどう思われますか。
A「私が調べた結果こういった情報が出た」、B「その情報をもとに私はこのように推測した」という前提条件を置きましょう。
これらの情報を相手方に伝えることで、Aからは「あなたがどういった情報を持っているのか?」、Bからは「どのような思考回路を踏んで結論に至ったのか?」を相手に伝えることができます。
これらを相手に知ってもらうことで、あなたの考えた企業・業界の将来性が導き出されたステップを共有でき、実りある回答を得ることができます。
プラスアルファのテクニックですが、C「そうした企業・業界の将来が予測される中で、あなたがしたいことが何か」を伝えることができれば評価を上げることもできるでしょう。
経営方針については、社員を選んだ上で聞くことをオススメします。
たとえば、会社によってはリクルーター面談の回数を踏むことによって社員の年次が上がるケースがあります。そうした場合には、より踏み込んだ質問として経営方針を尋ねることも良いでしょう。
他には経営企画部に所属している(いた)社員ならば、経営方針を尋ねてもそこまで不自然ではないでしょう。
事前準備が足りていない質問
- 御社のビジネスモデルを教えて下さい。
- 御社の製品が他社の製品に対して持つ優位性を教えて下さい。
調べれば分かる、もしくは少し考えれば容易に答えを導き出すことができる質問はクソ質問です。
「あ、この学生はウチに全然興味ないんだな」と思われて終わりです。
相手の時間を割いてもらってまで面談するのですから、最低限の準備をしていくことは「選考に通過する」以前にマナーとして当然です。
企業が発行しているアニュアルレポートに目を通しておけば最低限の情報は手に入りますから、前日夜にでも読んでおきましょう。
質問数が足りていない
リクルーター面談は、ほとんどのケースが1時間前後の長丁場になります。
面接ライクな質問をされる時間が30分あったとしても、残り30分は質問をする必要があります。
そこから逆算すると、最低でも質問は5個、できれば10個は用意してリクルーター面談に挑むと良いでしょう。
もし途中で質問が無くなったら?
予想に反して途中で質問したいことが無くなってしまう場合もあるでしょう。
そうした際には、相手の業務に関する質問をアドリブで投げかけることで悪い評価を受けることなく乗り切ることができます。
事前に準備できる一般的な質問と異なり、相手の業務に関する質問はその場で考えなければできません。
しっかり相手の自己紹介があった際に「どんな仕事をしているのか?」ということを憶えておきましょう。
おわりに
今回はリクルーター面談で「絶対訊いてはいけない質問」を取り上げました。
色々書きましたが、リクルーター面談における逆質問の時間は「自然な流れで質問をする」ことが何より重要です。
なぜなら、リクルーターは「コミュニケーションを円滑に遂行できる能力」を一次的にチェックしているからです。
したがって、「単に質の良い質問をする」だけでは足りず、「自分がしたい質問まで会話を誘導する」必要があります。
質問内容に気を取られすぎず、円滑な会話運びができるよう気をつけましょう。