【就活】信用金庫と銀行の違い!組織の構造や年収などの待遇から解説

この記事について

地元での就職を目指す学生にとって、金融機関は最も身近な選択肢です。しかし、金融と言えどその種類は多岐にわたります。本記事では信用金庫と銀行の違いについて、企業のビジョンや年収などから総合的に相違点をご紹介します。

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目次

はじめに

特に文系の就活生ならば、一度は金融機関への就職を考えたことがあるのではないでしょうか。
金融業界に所属する企業は数多く、それぞれの採用数も非常に多いことから、たいへんメジャーな就職先であると言えます。

地方では金融機関が優良就職先の定番ですから、地方出身の学生にとっては一層の関心事であるかと思います。
しかし、地方の金融機関は信用金庫や銀行などの種類があり、企業を選ぶ上で戸惑うこともあるかもしれません。

本記事では、就職活動を始めたばかりの就活生に向けた基礎知識講座として、「信用金庫」と「銀行」の違いについて解説します。

ビジョンの違い

まずは一番わかり易い所から、「ビジョン」(企業が目指すところ)について相違点を見てみましょう。
そもそも銀行と信用金庫では目指す到達点が異なっており、

  • 銀行→利益の追求(株式会社なので)
  • 信用金庫→互助組織として地域発展に貢献する

という違いがあります。

次の「定義の違い」でも触れますが、信用金庫は「非営利法人」として存在しており、通常の民間企業とは一線を画する存在です。
この決定的な相違点から派生的に様々な違いが生じています。

定義の違い

次に、法的な定義から違いを考察してみましょう。
銀行と信用金庫は、実は全く違う法律に基づいて成立しているんです!

それぞれ、次のようになっています。

銀行

  • 根拠法:銀行法
  • 運営組織:「株式会社であつて次に掲げる機関を置くものでなければならない(取締役会、監査役会、会計監査人)」
  • 事業内容:①預金又は定期積金等の受け入れ②資金の貸付又は手形の割引③為替取引(10条)
  • 会員資格:誰でも

信用金庫

  • 根拠法:信用金庫法
  • 運営組織:非営利組織
  • 事業内容:①預金又は定期積金等の受け入れ②会員に対する資金の貸付③会員のためにする手形の割引③為替取引(53条)
  • 会員資格:地域内に住所・居所を有するもの、事業者の場合従業員数や資本金に上限設定(融資の話。預金は誰でもOK)

…以上を読んでもらうとわかるのですが、根拠法は全く違えど事業内容は殆ど似通ったものになっています。
この中から違いを挙げるとすれば、信用金庫の業務における資金の貸付および手形割引は「会員に対して」のみ行うことができる点でしょう。
このことに加え、会員資格が地域内の個人や事業者に限定されていることから、先程にも述べたように信用金庫が地域内での互助を目的に据えているということをよく理解していただけるのではないかと思います。

就職先としての選び方

さて、本サイトは就活情報サイトですから、「就活生目線で銀行と信用金庫ならどちらに就職するべきだろう!?」ということを本題に据えてお話したいと思います。

組織構造から比較

ここまでに見てきた「組織構造」の観点から、どのような学生に銀行が向いているのか、また信用金庫が向いているのかということについてご説明します。

まず、前提として以下の条件をおさらいしておきましょう。

  • 銀行は会員資格制限無し、信用金庫は地域の人たちのために存在する
  • 事業内容は銀行も信用金庫もほとんど同一である

就職活動において企業選定する上で大切であると口を酸っぱくして言われるであろう事柄に、「何のために仕事をするのか考えよ」というものがあります。
この観点からは、就職先としての銀行と信用金庫の違いにマクロ/ミクロな事業展開の差異に注目したいところです。

メガバンクか地方銀行か、というところで差異はありますが、基本的に銀行はマクロな業務を行います。
近年では地方銀行でも東南アジアなど海外への日系進出支援を行ったり、銀行業界全体で事業エリアを拡大する動きが見られます。

一方で、法律上においても事実上においても信用金庫は地域密着型の事業展開を行っています。

自分が地域のために働きたいのか、それとも地理的に大局的な働き方をしたいのか、というところで、就活生にとっての差別要因が有りますね!

年収や福利厚生から比較

働く上で決して無視できない要素が年収や福利厚生です。

年収

年収は、同業界内でも業績や企業規模に依るところが大きく同じ会社に勤めている人であっても役職や出世速度などでまちまちです。
また、信用金庫は団体性質上情報開示が乏しいため社員の平均年齢や平均年収なども公開されていません。

そのため、OBなどの話を聞き志望企業の情報を調べていただくことが最も確実な情報源になります。
本サイトでは、あくまで一般的な情報を提供するため地方の銀行および信用金庫について、口コミを中心に幾つかの年収事例をピックアップしてご紹介します。

銀行

  • 大卒・非管理職24歳 452万円(北海道銀行)
  • 大卒・非管理職27歳 430万円(中国銀行)
  • 大卒・非管理職29歳 648万円(福岡銀行)
  • 大卒・非管理職29歳 672万円(伊予銀行)
  • 大卒・非管理職31歳 716万円(福岡銀行)
  • 大卒・非管理職33歳 578万円(名古屋銀行)

信用金庫

  • 大卒・非管理職25歳 372万円(京都中央信用金庫)
  • 大卒・非管理職25歳 357万円(尼崎信用金庫)
  • 大卒・非管理職32歳 488万円(岐阜信用金庫)
  • 大卒・非管理職33歳 510万円(尼崎信用金庫)
  • 大卒・非管理職35歳 630万円(京都中央信用金庫)

 

…全く違う会社の比較情報なので大きな意味を持ちませんが、全体的な傾向を掴んで頂くことができるかと思います。
銀行と信用金庫で大きく年収が変わることは無いですが、銀行のほうが多少高い給与体系になっていると推測できます。

福利厚生

福利厚生については銀行・信用金庫ともに大抵の企業・団体が一般的なラインのものを確保しています。
福利厚生は年収事例以上に企業ごとの制度差が激しいですから、口コミサイトなどで確認することをおすすめします。
例えば「年1回5連続有給取得を義務づけ」している会社があったり、「マイホリデー制度」を導入している会社があるなどです。

経営状況から違いを見る

銀行と信用金庫はともに法律でディスクロージャー誌の発行が義務付けられており、そこから財務健全性を計算することができます。
実際に銀行や信用金庫を志望する際には、個別企業ごとに財務健全性から経営状況を確認しておくことを強くおすすめします。

いくら年収が高い銀行に就職できたとしても、潰れかけじゃ意味ないですからね(汗)

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上記記事で、財務健全性を簡単に導出する方法をご紹介しています!
銀行のみならず信用金庫でもお使いいただけるので、必ずチェックしておきましょう。

おわりに

本日の記事の内容を簡単におさらいしてみましょう。

  • 目的の違い:銀行は「自社の利益を上げること」、信用金庫は「地域の助け合いを推進すること」が目的
  • 組織の違い:銀行と信用金庫は根拠法が異なり、信用金庫は非営利法人として活動
  • 年収は基本的に銀行のほうが少し上回るか、同程度
  • 福利厚生は大差なし。企業による
  • 就職先として選択するならば、年収も重要だが、企業の目的で差別化する必要

信用金庫と銀行の違いについて、少しでも理解を深めていただけたらならば幸いです。

色々述べましたが、企業を選ぶ上では「長く勤められそうか?」ということについて、多面的に考慮することが大事です。
年収や組織の将来性も勿論そうですし、そこで働く人や企業風土といったものも重要な考慮要素になります。

気になる企業が見つかったら、ぜひインターンシップや企業説明会、OB訪問を通して生の情報を得るようにしましょう!

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