JR東海の新卒採用・企業研究情報

この記事について

JR東海株式会社の新卒向け企業研究情報です。事業内容から就職難易度、選考情報、企業の今後の展望に至るまでを網羅してご紹介。

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目次

このページに記載の内容は2021年卒時点の情報を基にしています。
最新の情報とは異なる場合がありますので、必ず企業ホームページ等をご確認ください。

企業概要

売上高利益率45.6%のモンスター企業

東海地方を中心とするローカル線および東海道新幹線を管轄するJRの中の一社です。
営業キロ数はJR四国についで2番目に短い一方、JR東日本についで2番目に高い売上高を誇ります。
特筆すべきはその営業利益率の高さで、2019年3月期決算で総売上高1兆4648億円、営業利益6677億円。
売上高利益率45.6%と言う数値を叩き出しています。
高営業利益率といえばキーエンス(54.14%)を思い浮かべる方も多いでしょうが、ファブレス経営の徹底により高営業利益率を実現しているキーエンスに比べ、有形固有資産を持っているJR東海がこの数値を叩き出していることは本当に異常とも言うべきことです。
(参考までに、JR東海は総資産の約50%が有形固有資産、キーエンスはたったの14%。
業種も何もかも違うのでこの比較にはあまり意味がありませんが・・・。)
また、分単位で従業員の行動をモニタリングするキーエンスと異なり、JR東海はワークライフバランスの良さでも有名です。
体育会系・クールビズ無しとかなりお硬い会社ではありますが、残業時間の有無等で言えばホワイトの一言に尽きる会社です。

東海道新幹線を擁するJR東海は、旅客運輸収入の9割以上を新幹線が稼いでいます
あとにもご説明しますが、JR東海のセグメント別売上高割合の70.6%を運輸事業が占めていますので、実に総売上高の70.3%を新幹線が稼ぎ出していることが分かりますね。
東海道新幹線…恐るべきドル箱路線…!
一概にJRといっても、こうしたドル箱路線を抱える本州三社(東日本・東海・西日本)と、3島会社(北海道・四国・九州、おまけで貨物も)の間の格差は広がる一方です。
前者の3社は完全民営化を果たし、東日本と東海の2社はTOPIX CORE30にも含まれる一方で、経営が厳しいJR各社は未だに鉄道建設・運輸施設整備支援機構が全株式を保有しており、完全民営化が実現していません
三大都市圏を結ぶJR東海が地政学上いかに恵まれているかということが分かりますね。

さて、かように東海道新幹線の恩恵を多大に受けるJR東海ですが、セグメント別売上高割合で見ると、運輸事業以外にも様々な事業展開を行っていることがわかります
ここからは、運輸事業以外の各セグメントについて簡潔にご紹介します。

各セグメントの概要

流通業

駅ナカ事業等が含まれます。
ジェイアール東海髙島屋、東海キヨスク、ジェイアール東海フードサービスといった子会社を抱え、小売、百貨店、飲食業に進出しています。

不動産業

多数の子会社を抱え不動産賃貸業を営んでいます。
JR名古屋駅前にそびえ立つJRセントラルビルの賃貸業を営むジェイアールセントラルビル株式会社(出資比率100%)を筆頭に、東京、静岡、浜松、名古屋を中心に不動産を保有しています。

その他

その他セグメントには、「ホテル」「旅行」「広告」「建設」「情報システム開発」といったものが含まれます。
このセグメントで特筆すべきは日本車輌製造株式会社を連結子会社化していることでしょうか。
この会社は新幹線車両をはじめ農業プラントなども製造している会社です。

採用情報

インターンシップ優遇

あり
年間を通して、3daysのインターンシップや1dayセミナーを開催しています。
1dayセミナーは直接の優遇措置はありませんが、企業について短い時間で理解でき非常に効率が良いです。

その他優遇

あり
一定レベル以上の大学ですと、ES提出後リクルーターが付きます。
おそらくインターン選考およびリクルーター選考でほぼ内定を出していると思われます。
どちらかのルートに入っておきたいところですね。

就職難易度

★★★★★(5/5)
総合職、プロフェッショナル職、アソシエイト職の3職種あり、それぞれ選考難易度は異なりますが、本記事では総合職のみを対象としています。
文句なしの日本トップ企業であり、ピンからキリまで学生が殺到します。
総合職の枠は60~70人と決して多いものではありませんから、リクルーター面談を勝ち抜いたとしても厳しい勝負が待っていると思われます。
学歴に関しても、かなり高い水準が要求されます。上位旧帝大(東京・京都・大阪・名古屋あたりがライン)または早慶上位学部でようやくスタートラインではないでしょうか。
その上で、体育会系部活でのチームワーク経験など高い人間性が要求されることでしょう。

企業方針

アニュアルレポートを読むべし

https://company.jr-central.co.jp/ir/annualreport/
企業が年次で発行するアニュアルレポートで企業方針を知りましょう。
JR東海はジョブローテーションが激しい会社ですから、網羅的に会社業務を理解することが必須です。

リニア中央新幹線

https://linear-chuo-shinkansen.jr-central.co.jp/
JR東海といえばリニア中央新幹線計画がホットな話題ですね。
こちらについても自分の意見を持っておくようにしましょう。

参考